2024年の花粉症について。
スギ花粉ピークは3月上旬~中旬、ヒノキ花粉は3月下旬からピークに達すると予想されています。
どうして花粉症は目で症状が出やすいのでしょうか。
それにはいくつかの理由が考えられます。
①結膜は直接外界に接しており、花粉が入りやすいから。
②入ってきた花粉の成分は、涙によって溶かされやすい性質があるから。
③結膜にはアレルギー反応を引き起こしやすい免疫細胞がたくさんあり、次々に炎症を起こしてしまうから。
④目ではなく、鼻から吸引された花粉が全身性のアレルギー反応を示し、結果、目にも症状が出るから。
治療では、かゆみを引き起こす指令を出す物質が細胞から出てこないようにおさえる薬を使用します。
症状が強い場合は、ステロイド点眼を併用することもあります。
・・予防できないものでしょうか?
メガネには多少の防塵作用はありますが、完全に防ぐことはできません。
花粉の飛びやすい、雨天の翌日の晴れの日などは外出や外干しを避ける、
帰宅時は衣服についた花粉をブラシで十分に落とす、
洗顔して目の周りを洗う、
症状が少しでも出始めたら、眼科を受診し、早めの治療を開始する(今シーズンの花粉症状を抑えることに繋がる)
など、日常生活で対策できることはたくさんあります。
スギに薬を撒いて、花粉の飛散を抑える国家プロジェクトが行われているようです。
それでも医学会は、ますます花粉症が増えていくだろうと予想しています。
眼科専門医の適切な治療を受けて、正しい治療を行うことが重要です。